軟骨唐揚げの魅力と基本的な特徴
コリコリ食感がクセになる「軟骨唐揚げ」。居酒屋で見かけると、つい頼んでしまう方も多いのではないでしょうか。実は、自宅でも少ない材料とちょっとしたコツで、お店に負けない一皿が作れます。膝軟骨とやげん軟骨の違いや、衣が剥がれない揚げ方を押さえて、ビールが進む絶品おつまみを楽しんでみましょう。
軟骨唐揚げは、鶏や豚の軟骨に下味を付けて揚げた一品で、コリッとした食感が最大の魅力です。居酒屋の定番おつまみで、比較的カロリーが控えめなうえ、しっかりした噛みごたえのおかげで満足感が得られます。
鶏では胸骨まわりの「やげん軟骨」、豚では豚バラ周辺の「パイカ(豚バラ軟骨)」がよく使われます。鶏はコリコリとした歯ごたえ、豚は加熱するとふわとろ食感になるのが特徴です。噛みごたえがあるため少量でも満腹感を得やすく、ダイエット中でも選ばれやすいおつまみとしても知られています。
そもそも「軟骨」ってどこの部位?
軟骨は、関節まわりや胸骨などにある硬めの組織で、肉とは異なりゼラチン質が多く、加熱によって食感が変化しやすいのが特徴です。
鶏のやげん軟骨は、むね肉の中にある胸骨の一部で、薬をすり潰す道具「薬研(やげん)」に似た形からその名が付いたといわれています。豚バラ軟骨(パイカ)は、豚1頭から数百グラムほどしか取れない希少部位で、コラーゲン豊富なゼラチン質を多く含んでいます。
膝軟骨とやげん軟骨の違いを知ろう
膝軟骨とは?コリコリ派に人気の理由
膝軟骨は、関節まわりにある小さめの軟骨で、噛むと強いコリコリ感があります。しっかりした歯ごたえを重視する人に好まれる部位です。
一つ一つが小粒で、衣を薄くまとわせて揚げると「カリカリ+コリコリ」の食感が際立ちます。お酒のおつまみとして、少しずつつまむのにぴったりです。
やげん軟骨とは?形・部位・食感の特徴
やげん軟骨は、胸骨付近にある軟骨で、薬研(やげん)に似た形状をしています。少し肉が付いていて、中心にほどよい弾力があり、「ふわっとコリッ」とした食感が楽しめます。
周囲に筋肉や脂がわずかに残っているため、膝軟骨よりも「肉を食べている感じ」があり、噛むほどに旨味が出てくるのも人気のポイントです。
見た目でわかる違い:膝軟骨 vs やげん軟骨
膝軟骨は小さく粒状で、やげん軟骨は三角形や棒状で、肉片が付いていることが多いのが特徴です。
スーパーなどでパック売りされている場合、膝軟骨は「小さい白い粒がたくさん入っている」見た目で、やげん軟骨は「細長い三角柱や舟形の軟骨が並んでいる」見た目です。表示名と見た目を合わせて確認すると、どちらか見分けやすくなります。
食感と味の違い:どっちが軟骨唐揚げ向き?
より強い歯ごたえを楽しみたいなら膝軟骨、肉感と弾力のバランスを味わいたいならやげん軟骨がおすすめです。
膝軟骨は衣をしっかりカリッと揚げるとスナック感覚になり、やげん軟骨はややジューシーに仕上げることで、肉の旨味とコリコリ感の両方が楽しめます。おつまみとしてだけでなく、メインのおかず寄りにも使いやすい部位です。
こんな人にはこれ!膝軟骨派・やげん軟骨派の目安
- コリコリ食感をとことん楽しみたい人:膝軟骨
- 肉感やジューシーさも欲しい人:やげん軟骨
ビールなどのおつまみとして「ずっと噛んでいたい」という人には膝軟骨、おかずとしてボリュームや食べごたえも重視したい人にはやげん軟骨を選ぶと、より満足しやすくなります。
| 部位 | 形状・見た目 | 食感 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| 膝軟骨 | 小粒・丸っこい白いかたまり | ガリガリ&コリコリの強い歯ごたえ | ビールのおつまみ、スナック感覚で少量ずつ |
| やげん軟骨 | 三角形・棒状、周囲に少し肉付き | ふわっとジューシー+中心コリッ | おかず兼用のおつまみ、食べごたえ重視 |
スーパーで迷わない軟骨の選び方
表示の読み方とパックの見極めポイント
鶏の場合は「鶏軟骨」「やげん」「膝(なんこつ)」などの表示を確認し、色つやが良く、血の塊や変色がないものを選びます。
豚の場合は「豚バラ軟骨」「パイカ」などと表記されることが多く、脂身と軟骨が層になっているものを選ぶと、加熱後にとろっとプルプルの食感が出やすくなります。
臭みが少なくおいしい軟骨の共通サイン
透明感のある白色で、臭いが強くないもの、そしてパック内の汁が少ないものは鮮度が良いサインです。
ドリップ(赤い汁)が多いものや、酸っぱい匂い・アンモニア臭がするものは避けましょう。購入後は早めに調理するか、密閉して冷凍保存すると臭みが出にくくなります。
衣が剥がれない軟骨唐揚げの基本プロセス
衣が剥がれる主な原因
衣が剥がれてしまう主な原因は、水分が多いこと、粉の付き方が不均一なこと、油温が低いことなどです。
特に軟骨は表面がつるっとしているため、下味の液をよく切らないまま粉を付けてしまうと、揚げている最中に衣がずれやすくなります。
下準備のコツ:洗い方・水気の取り方
まず、軟骨を流水で洗い、血や汚れをきれいに流します。そのあとキッチンペーパーでしっかり水気を取ってから下味を付けましょう。
下味を付けたあとは、漬け汁をしっかり切ってから粉をまぶすことで、衣が軟骨の表面にしっかり密着し、揚げたときに剥がれにくくなります。
下味の付け方:漬けすぎに注意
下味を付ける時間は、15〜30分ほどで十分です。長時間漬けてしまうと表面が水っぽくなり、衣が付きにくくなってしまいます。
また、味が濃くなりすぎて軟骨本来の風味がぼけてしまうこともあります。濃い味にしたいときは、漬け時間を延ばすよりも、仕上げに塩やタレを足して調整するのがおすすめです。
衣の粉選び:片栗粉か小麦粉か
片栗粉を使うとカリッとした仕上がりに、片栗粉に薄力粉を混ぜると、ややふんわりとした食感に仕上がります。軟骨唐揚げでは、片栗粉単独か、片栗粉多めの配合が定番です。
コリコリ食感を際立たせたい軟骨唐揚げの場合、衣は薄く軽く仕上げると軟骨の歯ごたえがダイレクトに伝わり、居酒屋風のおつまみ感を出しやすくなります。
失敗しない揚げ方のコツ:衣を剥がさないテクニック
衣をしっかり密着させるひと手間
薄く粉をまぶしたら、手で軽く押さえてなじませ、余分な粉は軽く落としておきます。こうすることで衣が剥がれにくくなります。
ビニール袋に軟骨と粉を入れてシャカシャカ振る方法もおすすめです。全体に均一に粉が付きやすく、そのあと手で軽く押さえてなじませると、プロっぽい仕上がりになります。
油の温度と入れるタイミング
油の温度は170〜180℃が目安です。低すぎるとべちゃつき、高すぎると焦げやすくなります。
菜箸の先を油に入れて、細かい泡がシュワッと出る程度が適温の目安です。一度にたくさん入れすぎると油の温度が下がるので、数回に分けて揚げると失敗しにくくなります。
揚げている最中にやってはいけないこと
揚げている途中で、頻繁に箸で動かしすぎると衣が剥がれやすくなります。最初の1〜2分はなるべく触らず、衣が固まるまで待ちましょう。
表面が固まってから、くっついたものだけをそっと離す程度にとどめると、衣が安定しやすくなります。
二度揚げのメリットと目安の温度・時間
二度揚げをすると、衣が剥がれにくく、カリッとした食感が長持ちします。
- 一度目:160〜170℃で3〜4分揚げる
- 休ませる:一度油から上げ、数分置いて余熱で中まで火を通す
- 二度目:190℃で30〜60秒ほど揚げて、表面をカリッと仕上げる
この工程で水分がほどよく抜け、冷めてもおいしい軟骨唐揚げになります。
【レシピ付き】居酒屋風・膝軟骨の唐揚げ
材料(2〜3人分)
- 膝軟骨…300g
- 醤油…大さじ2
- 酒…大さじ1
- すりおろし生姜…小さじ1
- 片栗粉…大さじ4
- 揚げ油…適量
お好みで、にんにく少々や仕上げ用の塩・レモンを用意すると、より居酒屋風の味わいに近づきます。
下味から揚げまでの手順
- 膝軟骨を流水で洗い、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。
- ボウルに醤油・酒・すりおろし生姜(お好みでにんにく)を入れて混ぜ、膝軟骨を加えて約15分漬けます。
- 漬け終わったら、ザルに上げて下味の漬け汁をしっかり切ります。
- 膝軟骨に片栗粉を薄く均一にまぶし、手で軽く押さえてなじませ、余分な粉を落とします。
- 170〜180℃に熱した油に、膝軟骨を少量ずつ静かに入れます。入れてから1〜2分は触らずにおき、その後、様子を見ながら3〜4分ほど揚げます。
- カリッときつね色になったら油を切り、好みで塩をふったり、レモンを添えて盛り付けます。
まとめ:好みの部位&揚げ方で、自宅でも居酒屋クオリティに
膝軟骨とやげん軟骨は、見た目や食感に違いがあり、どちらを選ぶかで出来上がりの印象が変わります。カリカリ&コリコリ重視なら膝軟骨、肉感とジューシーさも欲しいときはやげん軟骨を選ぶと、好みに近づけやすくなります。
衣を剥がさずに揚げるポイントは、下処理と油の扱いに集約されます。洗ったあとの水気をしっかり拭き取ること、下味の漬け汁をきちんと切ってから粉を薄く均一にまぶすこと、そして油の温度を保ちつつ、揚げ始めに触りすぎないこと。この流れさえ押さえておけば、衣がはがれにくく、冷めてもおいしい軟骨唐揚げに仕上がります。
自宅で揚げたてを頬張る軟骨唐揚げは、居酒屋とはまた違った格別のおいしさがあります。好みの軟骨を選んで、ぜひ自宅で「居酒屋風の一皿」を楽しんでみてください。

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